カナダ連邦政府の舵取りが自国の海を悪化させているとの研究報告
カナダは、これまでは海洋管理の世界的リーダーという立場にいたが、海洋政策を実施する際の連邦政府のリーダーシップの欠如、海洋科学分野への経費削減、政府関係の科学者が公にその研究結果を発表できる権限が限られていることにより、現在では海洋管理に失策した国へと転じてしまった。
カナダは、これまでは海洋管理の世界的リーダーという立場にいたが、海洋政策を実施する際の連邦政府のリーダーシップの欠如、海洋科学分野への経費削減、政府関係の科学者が公にその研究結果を発表できる権限が限られていることにより、現在では海洋管理に失策した国へと転じてしまった。
By Lisa Maria Dellmuth, Senior Nereus Fellow
欧米の民主社会では、公共基準で芸術や文化財を供給するのが一般的である。この慣習により、多くの政治家たちが、芸術や文化を環境保護の基準を押し上げる政治的道具としてみなすようになっている。典型的な例として、芸術や文化に政府が関与していることにより、文化活動を行う際に生態学的に持続可能な開発に関して支持、主張すべきだと暗に要求されているのかどうかについてヨーロッパで現在討論されていることがあげられる。
Mathieu Colléter(ネレウスフェロー/UBC) Audrey Valls(ジュニアリサーチフェロー/UBC/2011−2014)とDaniel Pauly(ネレウスステアリングコミッティ委員長/アドバイザリーパネル)の論文、“Global overview of the applications of the Ecopath with Ecosim modeling approach using the EcoBase models repository” が Ecological Modellingに掲載される。
10月5日、世界最大の自由貿易圏となる12カ国によるTPPが大筋合意に至った。日本、カナダ、アメリカ合衆国、ブルネイ、チリ、ニュージーランド、シンガポール、メキシコ、ベトナム、オーストラリア、ベルー、マレーシアの協定国を合わせると、世界経済の40%を占める。TPPは、魚介類への関税が排除されることによって、協定国間でこれまで以上に輸出入される可能性が出てきており、新しい環境基準や労働基準の導入が不可欠である。
ウィルフ・スワーツ博士(ネレウスプログラムマネージャー/リサーチアソシエイト)は、日本でのシーフードサプライチェーン管理や水産業の政策、また水産市場について研究している。ここでは、TPPが漁業や水産貿易にどのような影響を与えるかを考察する。
漁業と食糧危機の問題に関して、何が問題なのかという問いに簡略な答えがよく見られます。人口増加や資源枯渇そして気候変動はすべてその問題の一部であり、これらが複雑に絡み合うことで、問題は表象することがわかってきました。特に、貧困や環境危機そして巨大資本の課題を考えたとき、問題は食糧危機ではなく、食糧の主権(Food Sovereignty) の問題となります。経済的に、そして政治的に脆弱な立場にいるがため、生産する人たちが 食べたい物を食べることができない、 そんな状況が世界で(そして日本でも)起きていることを私たちは認識すべきかもしれません。アフリカで最も貧しい国の若手研究者が私たちの先住民漁業研究をサポートしてくれています。今回は、彼女がアムステルダムの会議での発表に際して会場での質問等についてブログを書いてくれました。今回は、マダガスカルについて十分に語ってもらっていませんが、今後は、現場のより深刻な現実について私たちに教えてくれると思います。
太田義孝博士(ネレウスプログラムディレクター/政策担当、UBC)は、2015年9月16日、持続可能性についての講義を受けるためにUBCを訪れていた学生達に講義を行った。
リチャード・カデル博士(ネレウスシニアフェロー/ユトレヒト大学国際法)は、2015年9月23日、K. G. Jebsen Centre for the Law of the Sea, UiT The Arctic University of Norwayでの、“Persistent Challenges and Recent Developments in International Fisheries Law” についてのワークショップで論文を発表した。
by Muhammed Oyinlola, Nereus Fellow
私たちは、どこへ行こうが無意識のうちに「私はここにいたのよ」と言いたげになんらかの痕跡を残している。カフェのマグカップに残した指紋、スーパーマーケットでかわす笑顔、仕事場では同僚にアドバイスしてみたり、はたまた他人の問題に首を突っ込み解決しようとしてみたり。(ここでは良い部分に注目しよう。)しかし、私たちは意識的に、また無意識のうちになんらかの問題を作り出している。一つ確かなこと。それは、良くも悪くも我々は確実に自分たちの一部を後に残しているということである。
ウィリアム・チュン(ネレウスプログラムディレクター/科学)は、9月15〜18日にかけてブラジル国立宇宙研究所(INPE)で開催された 気候変動に関する政府間パネル (IPCC) にて、ネレウスプログラムの研究” Regional Climate Projections and their Use in Impacts and Risk Analysis Studies ”に関する発表を行った。
ゴジラ。ブルースリー。今年のエルニーニョは史上最大規模の恐れがあるとして、エルニーニョに名付けられる名前がその予想される勢いを形容している。しかし、エルニーニョとは何なのか、海や漁業に何の影響があるのか。
ライアン・リカゼウスキー(南カリフォルニア大学助教授、元ネレウスプログラムフェロー)は、過去や将来の気候変動性や気候変動における生態系の反応と漁業生産についての研究を進めており、過去のエルニーニョの影響についての論文を発表している。ここでは、エルニーニョの基本や、次に来ると予想される。