Languages

Archives for 4月 2016

4月 2016

北大西洋における季節的な植物プランクトンの増殖は、カイアシ類の越冬方法に関係していた

Rebecca Asch (ネレウスフェロー/プリンストン大学)が共著した論文“Seasonal phytoplankton blooms in the North Atlantic linked to the overwintering strategies of copepods,” が、 Elementa: Science of the Anthropoceneに掲載された。この論文では、北大西洋での植物プランクトンの増殖がいつ、どのくらいの期間で起こるのかを観察した。著者達は、スプリングブルーム(春季大繁殖)開始日と増殖期間について、早期に増殖した場合は繁殖が長期に渡るという相関性を発見した。

本日の魚:なぜ水産物の旬は問題なのか

By Wilf Swartz(ネレウスプログラムマネージャー/リサーチアソシエイト)

季節ごとの食べ物を日本語では「旬」と言う。旬とは、ある特定の食べ物が、最も味の良い出盛り期のことである。現代社会では、多くの食べ物に「季節」を感じる事はあるが、残念ながら欧米では魚に季節を感じる事は少ない。「旬」を魚には感じる事が少ないのだ。いろいろな食べ物を旬の時期以外に味合うことができるが、 その食べ物から連想されることは変わらない。 いちごは初夏を、かぼちゃ、特にパンプキンパイや芽キャベツからは、落ち葉の音や七面鳥や感謝祭を連想する。そう、七面鳥には季節性があるのだ。中世には、寒い冬の夜に燃え盛る火の上でシカ肉が代わりに焼かれていたかもしれないが。言い切れないほどまだまだあるが、水産物は違う。ほとんどの水産物がなぜかその対象から外されているのだ。

世界の生物多様性保全条約間での相互影響

Richard Caddell(ユトレヒト大学/ネレウスフェロー)は、2016年6月に出版された Research Handbook on Biodiversity and Lawの一章に“‘Only connect’? Regime interaction and global biodiversity conservation” を寄稿した。この章は、生物多様性を取り扱ういくつかの異なる国際条約、特定種や生態系の保全を扱う国際合意を考察したものである。

気候変動による海洋漁業、養殖、沿岸域の観光業、人間の健康への影響について:最新レビュー論文

2013-2014年に発表された気候変動に関する政府間パネル(IPCC) の第5次評価報告書では、気候変動と海の酸性化に対する海洋システムの脆弱性、影響、順応を強調していた。この研究分野は常に進展が見られ、この報告書が公表された後、“Observed and projected impacts of climate change on marine fisheries, aquaculture, coastal tourism, and human health: an update” が最新レビュー論文としてこのほど発表された。

未来のグローバル海洋ガバナンス:Andrew Merrie がフェローシップを終了

「ネレウスプフェローシップについて初めから何が興味深かったかというと、あらゆる分野の研究者たちが、未来の漁業や世界の海を予測するという途方も無い挑戦に携わっているということだった。私の博士課程を通して、ガバナンスの観点から未来の海がどのように価値あるものだと述べるか、 というこの質問に常に取り組んできた。社会科学の観点からは、予期モデルは構築できない。予測は不確かである。しかし、未来の経路や新しい挑戦の出現や漁業ガバナンスへのアプローチ方法を理解できる。」とAndrew Merrie(ストックホルム大学/ネレウスフェロー)は述べる。

気候変動の下で温度を基準として対象を絞った複数種の漁業について

Daniel Dunn(デューク大学/ネレウスフェロー)と Patrick Halpin(デューク大学/研究責任者)による論文“Temperature-based targeting in a multispecies fishery under climate change” が、最近Fisheries Oceanographyに掲載された。この研究では、アメリカ北東部での春と秋の海底の温度が、ツノザメ、シルバーヘイク、ガンギエイのようなニシマダラと互いに影響し合う他種魚と比べ、ニシマダラの分布に影響しているかどうかを考察した。研究した種の38%〜54%が春にはタラと離れるのだが、秋に離れるのはたったの17%であることがわかった。

国際機関についての市民意識を査定

国際機関やグローバル・ガバナンスについて、私たちは個人個人異なったレベルで社会的意識(知識や政治的関心)を持っている。しかし、なぜこれが問題となるのだろうか。 Lisa Dellmuth(ネレウスフェロー/ストックホルム大学)による新しい論文では、国際機関に関する知識を持つ人々のタイプに不同性があることを述べる。

大西洋マグロおよび高度回遊魚に関する会議

ネレウス同窓生(デューク大学)であるオンドレ・ブスタニー博士は、3月に開催された大西洋マグロ類保存委員会アメリカセクションのアドバイザリー会議(ICCAT Advisory Committee Meeting)、また大西洋高度回遊魚漁業管理アドバイザリー会議 (Highly Migratory Species Advisory Panel Meeting) に出席した。

ネレウスプログラムにおける気候変動による影響の予測モデルの不確実性に関する研究

気候変動は、海、また海に生息する生物種、海産物を食し生計を立てている人々に多大な影響を与えると予想されている。20世紀の初頭から、人間活動による二酸化炭素排出量により、海洋の物理的性質や科学的性質は変化してきている。海が温まり、酸素含有量が減っている地域も確認され、海洋種の生産性や分布に変化が起こっている。