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ネレウスメンバーのエコパスモデリングアプローチ(Ecopath with Ecosim)についての論文が掲載される

Mathieu Colléter(ネレウスフェロー/UBC) Audrey Valls(ジュニアリサーチフェロー/UBC/2011−2014)とDaniel Pauly(ネレウスステアリングコミッティ委員長/アドバイザリーパネル)の論文、“Global overview of the applications of the Ecopath with Ecosim modeling approach using the EcoBase models repository” が Ecological Modellingに掲載される。EcoBase

要旨:
Ecopath、のちにEcopath with Ecosimへと繋がった エコパスモデリングアプローチは、1984年に初めて実施されてから世界中で何百もの生態系に適用されてきた。「EcoBase」モデルリポジトリは、世界中で発表されたEwEモデルを集めて開発された。EcoBaseには433の生態系モデルが整理、記録されている。私たちは、この研究を通してこれら整理された生態系モデル全てを分析し、モデルに見られる特徴などを示すメタデータを完成させた。また、エコパスモデルの適用および分析能力に関する概要を示すとともに、そのモデルが発表された年を基準にして、これまで30年間に渡ってエコパスが進化した過程を説明した。そして、我々は、エコパスモデルの主要な構成型を特定するために、メタデータの比較分析を実施した。概して、ほとんどのモデルが機能している主に北大西洋や大西洋中部の生態系や漁場を分析するために作られた。初めの1984年〜1993年の10年間は、ほとんどのエコパスモデルの応用が熱帯海洋システムを代表する生態系から還元されたものであり、そのため栄養機能を分析するためには単純な食物連鎖表が使用されていた。1994年〜2014年の過去20年では、エコパスモデルは極地や地上系システムを含んだ多様多種な生態系の研究に応用された。この包括的概観は、過去30年でエコパスモデリングの利用数や関心が広がるとともに、その生態系モデルアプローチが、生態系ベースの漁業管理に対する科学的支援を行ったことを示している。

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