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ユトレヒト大学ワークショップ:海が変化する時代における国際漁業法の強化について

Alex Oude Elferiink (ユトレヒト大学/ネレウスプログラム研究責任者)、Erik Molenaar(ユトレヒト大学/研究責任者)、Richard Caddell (ユトレヒト大学/ネレウスプログラムフェロー)は、2月7日、8日に ワークショップ “Strengthening International Fisheries Law in an Era of Changing Oceans” を開催した。このイベントは、オランダ海洋法研究所(NILOS)とユトレヒト大学ユトレヒト水・海・サステイナビリティ法(UCWOSL)センターにより共催された。

ネレウス今週のニュース

メキシコにおけるスペインの統治とその後の先住民統合政策に抵抗した先住民セリ族は、メキシコ北西 部の乾燥気候にある先祖代々の沿岸および海洋領土の一部に対して、ようやく正式な権利を得た。彼ら の生計は海の資源に維持されてきたが、現在は魚資源の減少により外部との競争と戦わなければならな くなっている。」とYoshitaka Ota(ネレウスディレクター・政策)とAndrés Cisneros-Montemayor(ネレウスプログラムマネージャー)はThe Conversationの中で記述している。

植物プランクトンから巨大マグロまで:気候変動が海の生態系のエネルギーの流れに及ぼす影響

植物プランクトンは、ほとんど全ての海洋生物にエネルギーを供給する根幹を為す。植物プランクトンの量により、その海域で捕獲できる魚の生息量を予測できそうに思うかもしれない。しかし、ネレウスプログラムの研究者による新しい研究では、この関係はそれほど単純ではないことを示している。

パリ協定で掲げた気温上昇1.5度目標を達成すれば、年間600万トンの漁獲が可能となる

パリ協定で掲げた世界の気温上昇を1.5度以内に抑える目標を達成すれば、漁業に大きな利益がもたらされるだろう、という日本財団ネレウスプログラムの研究論文が学術誌Scienceに掲載された。地球温暖化が摂氏1度抑えられるにつれ、潜在漁獲量は年間300万トン以上増える可能性がある。

環境および社会経済的変化に伴うカナダの海や海洋漁業の将来を調査するためのシナリオ

Louise Teh(ブリティッシュコロンビア大学 Fisheries Economics Research Unit/リサーチアソシエイト)、William Cheung(ネレウスディレクター・科学)、Rashid Sumaila(OceanCanadaディレクター/ネレウスリサーチアソシエイト(名誉学位))が執筆した論文 “Scenarios for investigating the future of Canada’s oceans and marine fisheries under environmental and socioeconomic change“が、Regional Environmental Changeに掲載され、カナダでの海洋保全や漁業セクターでの既存のシナリオ分析方法(複数の潜在的な結果に基づいて将来の対応を準備する方法)を見直した。

海洋漁業の世界地図

Sea Around Usは、過去10年間で、特に漁獲30%が無報告であることを突き止め、世界の漁獲に関するより正確な見解を構築してきた。Daniel Pauly とDirk Zeller率いる、273カ国からの400人の研究者たちによる研究成果が、Global Atlas of Marine Fisheriesと題した520ページの本に編集された。

種の密度に基づく海洋富栄養化損傷指標の空間微分

Miranda Jones (ネレウス同窓生/UNEP-WCMC) と William Cheung(ネレウスディレクター・科学)が 共著した論文、“Spatial differentiation of marine eutrophication damage indicators based on species density” がEcological Indicatorsに発表された。この論文は、海洋生態系に影響する富栄養化を査定するための指標の開発と沿岸水域への窒素負荷量に対する生態系の応答標識の導入を調査した。

英国生態学会の水生マクロエコロジー会議

2016年9月30日にロンドンで開催された英国生態学会の水生マクロエコロジー会議にて、William Cheung (ネレウスディレクター・科学)が、「気候変動下での今後の海洋生態系を予想するためにマクロエコロジーを適用する」という題目で基調講演を行った。

北海における海の気候変動アセスメント報告書: 社会・経済的影響 ー 漁業

William Cheung (ネレウスディレクター・科学)とMiranda Jones (ネレウス同窓生)が共同執筆した章「社会・経済的影響ー漁業」が、北海における海の気候変動アセスメントに掲載された。この章では、漁業における生物学的、運用的、経済的懸念について、気候変動の「hot spot」として認定される北海の急速な温度変化に関して、近年の状況や今後の影響について言及した。北海とは、イギリスとノルウェーの間からヨーロッパ本土におよぶ地域であり、世界で最も重要な漁場として名高い。

UBC Green College セミナーシリーズ:海洋と漁業における世界的変化への適応

今年、ネレウスプログラムはUBC Green Collegeと「海洋と漁業における世界的変化へ適応するために」についてセミナーシリーズを開催する予定である。このシリーズは、海の変化がどのように環境や人々に影響しているかを探求する7つの講義からなる。秋に行われる最初の3つのセミナーを下記に紹介する。残り4つのセミナーについてもまもなく発表する予定。このセミナーは、UBC(6201 Cecil Green Park Road, Vancouver, BC, Canada)で行われ、無料で一般公開される。