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William Cheung

「海の限界」シンポジウム

2017年12月21日、22日、ネレウスプログラムの新しいパートナー機関の主任研究者が日本財団に集まり、世界の海が直面している様々な課題についての研究を発表し、実りの多い議論を行った。発表者たちは、気候変動が海洋生態系に及ぼす影響、南太平洋諸島での漁業の役割や食糧安全保障、そしてシーフードサプライチェーンにおける社会責任の複雑さなど、多様な議題を扱った。自然科学と社会科学を関連づけることで、参加者たちは、分野横断的研究を用いて海洋の持続可能性に向けた新しい科学的理解と政策革新をどのように生み出すかを探った。

ネレウス今週のニュース

気候変動がこのまま抑制されなければ、太平洋諸島の多くの国々が21世紀末までに、その海域に生息する海洋生物の50%-80%が失われるという日本財団ネレウスプログラムの研究がMarine Policyに掲載された。この海域では、気候変動の影響を最も受けるだろうと予測されている。

移動する海洋生物種:アメリカ水産学会シンポジウム

8月20日から24日にかけてフロリダ、タンパでアメリカ水産学会年次総会が開催された。そこで行われた “Marine Species on the Move” シンポジウムで、ネレウスプログラムの研究が注目された。このシンポジウムでは、海洋環境の変化と気候変動によりアメリカの魚資源の空間分布が変化している現状に関して、情報共有のギャップと適応戦略の可能性が議論された。

レポートー海洋と持続可能な開発目標:コベネフィット、気候変動、社会的平等

健全な海を保つことが、世界の持続可能な開発に様々な形で有効である、という日本財団ネレウスプログラムのレポートが発表された。気候変動と社会的平等に取り組みながら、海洋を修復することで、貧困が緩和され、暮らしが成り立ち、世界中の何百万人もの人々の健康が向上する。

Global Fishing Watch 漁業努力の環境要因に関するワークショップ

5月10日から14日にかけ、Environmental Drivers of Fishing Effort Workshopがハリファックスのダルハウジー大学で開催された。ネレウスからは、William Cheung (ネレウスディレクター・科学/UBC)、 Pat Halpin (ネレウス研究責任者/Duke)、 Derek Tittensor(ネレウスリサーチアソシエイト/Cambridge/UNEP-WCMC)、Daniel Dunn (ネレウスフェロー/Duke)、 Guillermo Ortuño-Crespo (ネレウスフェロー/Duke)、Gabriel Reygondeau (ネレウスフェロー/UBC)、Vicky Lam (ネレウスフェロー/UBC)が出席した。

アブダビ・グローバル環境データイニシアチブ (AGEDI)気候変動についての地域シンポジウム

William Cheung(ブリティッシュコロンビア大学/ネレウスプログラムディレクター・科学)は、3月14日から16日にかけ、アラブ首長国連邦のアブダビでアブダビ・グローバル環境データイニシアチブ (AGEDI)が主催した気候変動についての地域シンポジウムで講演した。Daniel Pauly (ブリティッシュコロンビア大学/ネレウス運営委員長)は、遠隔で参加した。Cheungは、海洋生物多様性と気候変動の関係についての発表を行った。

気候変動ー海洋食物連鎖における汚染物質の相互作用

気候変動が海洋に及ぼす影響のリストを考えたとき、海面上昇、海水温上昇、海洋酸性化がまず最初に挙げられる。William Cheung (ネレウスプログラムディレクター・科学)と Rashid Sumaila (OceanCanadaディレクター/ネレウスリサーチアソシエイト(名誉学位))は、海の中で重要ではあるが、ある意味意外な気候変動関連のストレス、海洋汚染物質を探求したレビュー論文を共著し、Global Change Biology に掲載された。

国連海洋会議事前会合でのサイドイベント

2月15日と16日、国連総会は6月に開催される国連海洋会議のための事前会合をニューヨークで開催した。この会議の目的は、持続可能な開発目標(以下SDG)14:持続可能な開発のために海洋、海洋資源の保全と持続可能な利用、の実施を支援することである。