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Archives for 3月 2017

3月 2017

新規漁業の規制について:新たな魚資源に対する規制

By Richard Caddell, Nereus Program Fellow at Utrecht University

水産物の世界的需要に対応するために、現在の漁業を大きく変える必要があることが顕著となっている。気候変動やそれに関する変化が、漁業資源の分布に重大な影響を及ぼすと予測されていながら、多くの漁師たちが、すでに生態学的能力および経済的能力以上の漁を営んでいる。多くの魚種が冷水域や深海へと移動している。これは、漁業が撤退したり、新たな装置や技術が必要となる可能性があることを意味する。規制面からみると、これらの傾向において、漁業資源の変化による勝ち負けの状態が起こるので、ガバナンスが重要な意味を持つことになるだろう。

海洋野生生物の管理:海における動物群絶滅について (Green College Seminar)

3月16日、ネレウスプログラムは、Douglas McCauley(カリフォルニア大学サンタバーバラ校助教授)をゲストスピーカーに迎え 2016/2017 UBC Green College Seminar シリーズの最終講義を行った。“Managing Marine Wildlife: The Extinction of Fauna in the Ocean” と題した講演では、陸上と海洋の絶滅の違いについて考察した。

2017年PICES国際シンポジウム:イワシ等の小型浮魚類の生態に影響する気候変化等の要因の動向

北太平洋海洋科学機構 (以下PICES) は、3月6日から11日にかけカナダ、ビクトリアで小型浮魚の 生態に影響する要因の動向に関する国際シンポジウムを主催した。PICESとは、北太平洋海とその周辺地域での共同研究を促進するために結成された政府間科学組織である。

アブダビ・グローバル環境データイニシアチブ (AGEDI)気候変動についての地域シンポジウム

William Cheung(ブリティッシュコロンビア大学/ネレウスプログラムディレクター・科学)は、3月14日から16日にかけ、アラブ首長国連邦のアブダビでアブダビ・グローバル環境データイニシアチブ (AGEDI)が主催した気候変動についての地域シンポジウムで講演した。Daniel Pauly (ブリティッシュコロンビア大学/ネレウス運営委員長)は、遠隔で参加した。Cheungは、海洋生物多様性と気候変動の関係についての発表を行った。

気候変動による漁業燃料費上昇の可能性

燃料使用が気候変動に加担しているということは周知の事実だが、気候変動によって漁業における燃料使用量が増加する悪循環も考えられる。海洋温暖化のため、魚の分布が移動しているからである。この燃料使用量の増加と価格上昇により、小規模の零細漁業者は、気候変動下で生活を維持し、家族を養うのが厳しくなるだろう。

2017年先進陸水海洋学会(ASLO)海洋科学会議

Gabriel Reygondeau (ブリティッシュコロンビア大学/ネレウスプログラムフェロー)は、淡水と海洋システムの様々な側面を調査する研究者間での情報交換を促す目的で開催された会議で発表を行った。この会議では、淡水生化学から管理、衛生使用からDNAとゲノミクスまで、海洋科学の全てを網羅した。同時に、細菌、ウイルス、プランクトン、魚類、哺乳類などの各栄養段階の種、および全ての新しいモデルが考察された。

マングローブ、漁業、コミュニティーの暮らし:インドネシアでのフィールドワークについて

海水に広範囲に根を広げ生育するマングローブは、人間および海洋生態系に多くの「サービス」を提供している。マングローブ林は、炭素を保存し、大気から炭素を引き出し、沿岸域の侵食を防ぐ。また、マングローブ林は、多くの重要な漁業に含まれる海洋種の重要な食糧源、隠れ場となっており、世界の熱帯地域と温帯地域の150,000km²の海岸線を覆っている。Rachel Seary(Cambridge/UNEP-WCMC/ネレウスフェロー)は、マングローブによる地域社会とその周辺の漁業への直接的利益、また沿岸漁業生産性への間接的利益の両方を理解するための調査を、インドネシア、バリにおいて現在実施している。

気候変動ー海洋食物連鎖における汚染物質の相互作用

気候変動が海洋に及ぼす影響のリストを考えたとき、海面上昇、海水温上昇、海洋酸性化がまず最初に挙げられる。William Cheung (ネレウスプログラムディレクター・科学)と Rashid Sumaila (OceanCanadaディレクター/ネレウスリサーチアソシエイト(名誉学位))は、海の中で重要ではあるが、ある意味意外な気候変動関連のストレス、海洋汚染物質を探求したレビュー論文を共著し、Global Change Biology に掲載された。