William Cheung(ブリティッシュコロンビア大学/ネレウスプログラムディレクター・科学)は、3月14日から16日にかけ、アラブ首長国連邦のアブダビでアブダビ・グローバル環境データイニシアチブ (AGEDI)が主催した気候変動についての地域シンポジウムで講演した。Daniel Pauly (ブリティッシュコロンビア大学/ネレウス運営委員長)は、遠隔で参加した。Cheungは、海洋生物多様性と気候変動の関係についての発表を行った。
ネレウスは、2015年にAGEDIの海洋生態系と気候変動プログラムのために作成された報告書を通じてAGEDIと関連している。この報告書は、William Cheung、 Vicky Lam(ブリティッシュコロンビア大学/ネレウスフェロー)、Gabriel Reygondeau (ブリティッシュコロンビア大学/フェロー)、Lydia Teh (ブリティッシュコロンビア大学/リサーチアソシエイト)、Colette Wabnitz、 UBC Institute for the Oceans and Fisheriesに所属するDalal Al-Abdulrazzak、Myriam Khalfallah、Deng Palomares、Dirk Zeller、Daniel Paulyが共著した。
気候変動に関するAGEDI国際シンポジウムの背景について:
アブダビ・グローバル環境データイニシアチブ(以下AGEDI)は、タイプ IIイニシアチブとしてアラブ首長国連邦(以下UAE )により、ヨハネスブルグでの持続可能な発展に関する世界サミット(WSSD)において2002年9月2日に発足した。アラブ首長国連邦大統領H. H. Sheikh Khalifa bin Zayed Al Nahyanの下に発足したAGEDIは、実施可能で、重要な決定を通知し、指導するためのタイムリーな情報を政策立案者に提供する質の高い環境データを促進するために設立された。AGEDIは、地方、国家、地域および世界のレベルで意思決定を改善するための情報交換を最大化するため、長期パートナーのアブダビ環境庁(EAD)と国連環境計画(UNEP)と緊密に連携して活動する。LNRCCPは、UAE とその周辺地域での気候変動の影響による脆弱性についての理解を広げ、深めることができる気候変動作業計画を確立することを目的に2013年に発足した。この計画は、効果的な意思決定を支持するための環境データや情報へアクセスする可能性を高めるためにAGEDIのビジョンにより推進されている。AGEDIは、5つのテーマ分野:地域の気候変動、環境、水資源、沿岸地域、社会経済システムに関し、地域全体で利害関係者に従事している。すべての利害関係者がプログラムのすべての成果を自由に入手できる。使用された広範囲に渡るデータ、開発されたモデル、作成された地図及びビデオ、準備された技術報告は、 AGEDIのウェブサイト http://www.ccr-group.org/cc-inspectorsからアクセスできる。