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Archives for 2月 2016

2月 2016

食卓に並ぶクラゲ〜クラゲ漁はクラゲ大量発生への解決策となるか〜

柔らかくゼラチン質の体を持つクラゲは、一見無害の生物のように思われるかもしれないが、クラゲの大量発生は、人間の活動に有害な影響が引き起こすされる可能性がある。発電装置が目詰まりを起こしたり、養殖場の魚が大量死したり、魚網が破れたり、10トン漁船さえも沈めてしまったりする、様々な被害がすでに世界各地で起こっているのだ。そして、最近では、クラゲが、気候変動、または乱獲や富栄養化、沿岸開発のような人間活動により大量発生が引き起こされているとの分析が発表されている。

アメリカ北西大西洋におけるマグロやカジキの理想の漁業条件を調査

Andre Boustany(デューク大学/ネレウス同窓生)とPatrick Halpin (デューク大学/研究責任者)による研究 “Tuna and swordfish catch in the U.S. northwest Atlantic longline fishery in relation to mesoscale eddies”が、Fisheries Oceanographyに掲載された。この研究では、海流の種類の一つである中規模渦、海面温度、漁に使用された道具など、異なる条件下での影響を考察した。

世界の海のクロマグロの現状と未来-Bluefin Futures Symposium

1月18日から20日にかけての3日間、世界の海に生息する3種のクロマグロの保護と管理に関して第一線で活躍する専門家たちが、カリフォルニア州モントレーに100人以上集まり、Bluefin Futures Symposiumに参加した。科学、政策の分野、また企業からの研究者、そして保全リーダーたちが初めて国際的に集結し、現在の資源状況、研究の成果、管理体制の曖昧さというような、これら海の捕食者を漁獲するために、未来の持続可能性を保証する鍵を握るテーマについて議論した。

NHK放送3/5に決定!

ネレウスプログラムがNHKの取材を受けた模様が放送されます。

3月5日(土)NHK・BS1 22:00〜22:50
BS1スペシャル
『マネーの狂わせた世界で 〜金融工学者の苦悩と挑戦〜』

ダイナミックオーシャンマネージメントは、混獲を減少させることができる

ダイナミックオーシャンマネージメント(以下DOM)は、自然の海や海の利用者にリアルタイムで反応して、変化をもたらしている。そして、漁師の費用負担なしで、漁獲対象の種ではない魚種を意図せずに捕獲してしまう混獲を減らすことが出来るということが分かった。

気候変動により、先住民漁業の漁獲量が半分減少する可能性

カナダ/ブリティッシュコロンビア州沿岸の先住民コミュニティーにおいて、気候変動の脅威による食料と経済保障について調査した新しい研究によると、2050年までに先住民漁業の漁獲量が50%近く減少するだろうということが分かった。

多くの研究により、気候変動による大規模な商業漁業への影響について調査されてはいるが、先住民コミュニティーに焦点を当てている研究は少ない。この研究によると、沿岸先住民コミュニティーは、2050年までに年間670万ドルから1200万ドルの損失を被る可能性があることが分かった。