太平洋島嶼国と気候変動
気候変動がこのまま抑制されなければ、太平洋諸島の多くの国々が21世紀末までに、その海域に生息する海洋生物の50%-80%が失われるという日本財団ネレウスプログラムの研究がMarine Policyに掲載された。この海域では、気候変動の影響を最も受けるだろうと予測されている。
筆頭著者であるRebecca Asch(ネレウス同窓生/イーストカロライナ大学アシスタントプロフェッサー)は Science Trends にこれらの結果を「太平洋島嶼国及びその領域は、サンゴ礁と豊富で多様な魚に囲まれた熱帯のパラダイスと考えられるが、状況の変化によってこの地域と海洋生態系にストレスが加わる可能性がある。」と記述する。
この研究は、世界中のメディアに注目された。
The Independent: Pacific Islands could lose 80 per cent of their fish because of climate change
Radio New Zealand: Climate change could kill 50-80% of Pacific fish species: study
Newsweek: Pacific threat: 80 percent of fish set to be wiped out as ocean temperatures surge
Huffpost UK: Climate Change Could Wipe Out 80% Of Fish In The Pacific Islands
スペイン:
ABC Spain: Las islas del Pacífico perderán hasta un 80% de sus especies marinas hacia el final del siglo
RTVE Spain – Corporación de Radio y Televisión Española: Las islas del Pacífico perderán hasta un 80% de las especies marinas por el cambio climático
Seaweed and aquaculture
Muhammed Oyinlola(ネレウスプログラムフェロー/UBC)は、食料としての海藻養殖の可能性と気候緩和に関して、ナショナルジオグラフィック最新号で紹介された。記事を読む: “This Seaweed Is Good for You—And for the Environment”.
「昆布養殖に入っていく。中国では、2015年には700万トン以上が生産され、現在この産業をリードしている。」とブリティッシュコロンビア大学、海洋経済学者のMuhammed Oyinlolaは話す。昆布養殖は、日本や韓国でも何世紀もの間操業されている。
もし、海藻養殖が拡大したら、大気中から10億トンもの二酸化炭素を除去することができるだろう。そして、昆布の養殖により、より多くの生物多様性がもたらされるだろう。カリフォルニアだけで、野生の昆布の「森」が800種以上の海洋生物を守ることができることが研究で明らかになった。さらに読む。
海洋における環境の脅威
先週、カナダとフランスの専門家たちが重大な環境の脅威と身近な課題について考察した。 William Cheung(ネレウスプログラムディレクター・科学)は、パネリストして参加し、海洋が直面している脅威について議論した。 The Tyeeに掲載された記事“Oceans Are the New Front Line in the Fight Against Climate Change”
Cheung は、気候変動が海洋に及ぼす目に見えない影響である、世界の炭素排出量の多くを吸収して保持していることを警告した。彼が言及した3つの主な懸念は、海洋温暖化、脱酸素および酸性化であり、これらにより水生生物は生息地を変え、生物多様性に影響が及ぶ。すべての魚種は、環境変化に適応するために数百キロメートル移動している。もっと読む
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