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気候変動による漁業と農業生産の減少に直面する開発途上国

気候変動の抑制が効かなければ、開発途上国では、農業生産と漁業生産の減少に直面する可能性があることがNature Ecology & Evolutionに掲載された新しい研究でわかった。

著者らは、気候変動によって陸上と海における食糧生産がどれほど脅かされるか、生物多様性、人々の暮らし、食糧安全保障への将来的な影響について考察した。平均寿命、教育、一人当たり所得の世界的指標である人間開発指数(HDI)を導入した。2050年までに、人間開発指数が低い全ての国において、農業生産と漁業生産の両方が低下するとわかった。

「水産物は、重要なタンパク質源である。人間開発指数が高い国では、水産物はタンパク質源の選択肢の一つに過ぎないが、人間開発指数が低い国の多くの沿岸コミュニティーでは、ほとんどのタンパク質源は水産物から摂取している。」と共同著者であるTyler Eddy(ネレウスリサーチアソシエイト/UBC)は話す。

Image: “Fish market in Saint-Louis” by Evgeni Zotov, CC BY-NC-ND 2.0.

人間開発指数が低い国は、水産物資源への依存度が高い上に、気候変動に伴う漁業生産量の減少に対処する適応能力が低い。

水産養殖は、漁業損失を補うことが出来るのだろうか?

「将来的に養殖は、漁業損失を埋めるべく、気候変動下の水産食品生産に取って代わるかもしれない。しかし、養殖は、環境への影響なしにはできないので、万全の解決策としてではなく、ツールの一つとして捉えるべきである。

著者らは、今後の動きは各国の状況によるが、効果的なガバナンス、管理改善、保全、貿易による社会的及び環境的利益の最大化、分配の公平性の向上、低インプット及び低インパクトの水産養殖の継続的な開発を含めた食糧生産の革新を盛り込むと特筆している。

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