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100年以上も世界中の海洋科学者を魅了する、日本のある小さな湾

By Robert Blasiak, Nereus Program Fellow at Stockholm University

113年前まで時計を巻き戻してみよう。著名なドイツの動物学者Franz Dofleinが、日本沿岸の深海溝の海洋動植物を研究する最初の科学者になることを夢見て、2年間の旅に出るところだ。日本とロシア帝国が、開戦を宣言したという事態は問題であるが、数か月に及ぶ準備を中断することはできず、1904年の夏、彼は東アジア行きの蒸気船Prince Heinrichに乗り込むのである。

クラゲ個体群規模の変化ーNatasha Henschkeがフェローシップを終了

沿岸水域でのクラゲの目撃情報が、以前と比べ増えている。地域別ケーススタディによると、多くの人が、海水の温暖化によってクラゲ個体群規模が爆発的に増大してきていると推測している。しかし、これを裏付けるデータセットはあまりない。Natasha Henschkeは、ネレウスプログラムでこのトピックに関する研究をした。

太平洋クロマグロは海を渡って移動する

太平洋クロマグロは危機にある。初期の資源量と比べ、2.6%まで資源が減少している。クロマグロは乱獲され、その資源減少は止まる所を知らない。この悲惨な状況を改善するために、その魚資源の適切な管理がますます重要になっているのだが、そのために必要な魚の生態や移動パターンの情報が限られているのが実情だ。

政策概要:遠く、深くそして変わりゆく海のために:新しい BBNJ協定を外洋に取り入れるための重要な考慮事項

公海のための強力で新しい国際法的拘束力を持つ文書(以下ILBI) を構築するために、どのようにガバナンス構造が脆弱で静的な深海の生態系、および広大で非常に動的な外洋生態系に取り組むことが出来るのか十分な注意を払う必要がある。

海、気候変動、社会的平等:環太平洋大学協会での基調講演

Yoshitaka Ota (ワシントン大学 /ネレウスプログラム・政策)は、6月25日から27日にかけてシドニー、ニューサウスウェールズ大学で開催された環太平洋大学協会(以下APRU )で基調講演を行った。APRUは、国際組織、政府、企業のために助言を与える機関であり、50の環太平洋大学の同盟である。またAPRUは、アジア太平洋地域の高等教育、研究、グローバルリーダーシップを具体化することを専門とする。