Languages

ニュース

ネレウスプログラム同窓生、Rebecca Aschが海洋科学分野でスローンリサーチフェローシップを受賞

Dr. Rebecca Asch(プリンストン大学/ネレウス同窓生)に、アルフレッド・P・スローン財団の若手研究フェローシップが贈られた。毎年、スローン財団はアメリカとカナダの化学、計算科学、進化分子生物学、コンピュータ科学、経済学、数学、神経科学、海洋科学、物理学などの研究をする126人の教員にこの賞を授与している。若手研究者の際立った業績とユニークな可能性が、それぞれの研究分野に大きく貢献することを期待して2年間のフェローシップが贈られる。毎年、海洋科学分野のフェローシップには8人が選出される。1955年にこのフェローシップが設立してから、43人のスローンリサーチフェローがノーベル賞を受賞しており、16人が数学でフィールズ賞を受賞している。発表ページはこちらへ。

Rebecca Aschは、2013年から2016年、ネレウスのシニアフェローとして、プリンストン大学の大気・海洋科学プログラムのポスドク研究員を務めた。ネレウスフェローとして、彼女の研究は、海洋環境の季節的サイクルが気候変動により変化しているのか、そしてこれがどのように海洋食物網と漁業に影響を与えるのかを理解するために、地球システムモデルを使用することに焦点をおいた。気候変動下では、魚の生殖時期が温度に作用される可能性があるため、魚はその年のより早い時期に生殖すると予測される。稚魚が主な食糧とするプランクトンの繁殖の時期も気候が温暖化するにつれ変化している。しかし、シニアネレウスフェローとしてのAsch博士の研究は、繁殖時期の変化率が、多くの魚類の中で見られる生殖時期変化に遅れを取ることを示している。これは、稚魚とそれを捕食する魚の関係を分断する可能性を持ち、漁業の生産性が低下する可能性がある。彼女は、イーストカロライナ大学の助教授として、カリブ海、カリフォルニア海流、およびノースカロライナ沿岸の漁業に焦点を当てた現在の研究プロジェクトで、この問題を引き続き研究している。

海洋科学でスローンフェローシップを受けたのは、ネレウスプログラムアソシエイトではAschが2人目である。 Dr. Malin Pinsky(ネレウスプログラム研究責任者/ラトガース大学)が2014年にこのフェローシップを受賞している。

Comments