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Rebecca Asch

ネレウスプログラム同窓生、Rebecca Aschが海洋科学分野でスローンリサーチフェローシップを受賞

Dr. Rebecca Asch(プリンストン大学/ネレウス同窓生)に、アルフレッド・P・スローン財団の若手研究フェローシップが贈られた。毎年、スローン財団はアメリカとカナダの化学、計算科学、進化分子生物学、コンピュータ科学、経済学、数学、神経科学、海洋科学、物理学などの研究をする126人の教員にこの賞を授与している。

ネレウス今週のニュース

気候変動がこのまま抑制されなければ、太平洋諸島の多くの国々が21世紀末までに、その海域に生息する海洋生物の50%-80%が失われるという日本財団ネレウスプログラムの研究がMarine Policyに掲載された。この海域では、気候変動の影響を最も受けるだろうと予測されている。

移動する海洋生物種:アメリカ水産学会シンポジウム

8月20日から24日にかけてフロリダ、タンパでアメリカ水産学会年次総会が開催された。そこで行われた “Marine Species on the Move” シンポジウムで、ネレウスプログラムの研究が注目された。このシンポジウムでは、海洋環境の変化と気候変動によりアメリカの魚資源の空間分布が変化している現状に関して、情報共有のギャップと適応戦略の可能性が議論された。

2017年PICES国際シンポジウム:イワシ等の小型浮魚類の生態に影響する気候変化等の要因の動向

北太平洋海洋科学機構 (以下PICES) は、3月6日から11日にかけカナダ、ビクトリアで小型浮魚の 生態に影響する要因の動向に関する国際シンポジウムを主催した。PICESとは、北太平洋海とその周辺地域での共同研究を促進するために結成された政府間科学組織である。

植物プランクトンから巨大マグロまで:気候変動が海の生態系のエネルギーの流れに及ぼす影響

植物プランクトンは、ほとんど全ての海洋生物にエネルギーを供給する根幹を為す。植物プランクトンの量により、その海域で捕獲できる魚の生息量を予測できそうに思うかもしれない。しかし、ネレウスプログラムの研究者による新しい研究では、この関係はそれほど単純ではないことを示している。

気候とカタクチイワシとイワシ

国際連合食糧農業機関(FAO)によると、カタクチイワシとイワシは2012年の世界漁獲量の13%を占めた。人間、海洋哺乳類、海鳥、イカ、および他の魚が、これらの小魚を消費する。また、水産養殖飼料、工業用油、および健康補助食品にも使用されている。Annual Review of Marine Scienceに掲載された Rebecca Asch (プリンストン大学/ネレウス同窓生)とRyan Rykaczewski(サウスカロライナ大学/ネレウス同窓生)が共著した新しい研究 “Climate, Anchovy, and Sardine” は、カタクチイワシとイワシの過去、現在、未来についての論文である。

季節周期の変化について:Rebecca Aschがフェローシップを終了

春になって、植物の芽が地面を押し上げ、日中暖かくなり、日が長くなってくると、サーモンの稚魚が卵からかえり、泳ぎ、餌を食べ始める。このとき、稚魚は植物プランクトンを餌とし、植物プランクトンも繁殖しているべきである。しかし、気候変動の影響で温暖化が進み、サーモンのような多くの魚の稚魚がこれまでより早い時期に卵からかえってしまったり、逆に遅くかえったりしている。同様に植物プランクトンの繁殖にも同じ状況が起こっている。そのため、餌が繁殖する時期と稚魚が餌を必要とする時期が合わなくなってきているのだ。

ウッズホール海洋研究所にて海洋炭素と生物地球化学(OCB)サマーワークショップを開催

By Rebecca Asch(プリンストン大学/シニアネレウスフェロー)

海洋炭素と生物地球化学(以下OCB) サマーワークショップは、海の炭素循環と栄養素の循環についての研究を率いる研究者たちが、その分野での発展を議論し、共同で新たな研究の取り組みを計画するために集まる科学会議である。今年は、アメリカ、マサチューセッツにあるウッズホール海洋研究所で7月25日〜28日に開催された。

ネレウスワークショップ:太平洋諸島国における小規模漁業の適応政策ーモントレーにて

ネレウスプログラムは、 カリフォルニア、モントレー市において、“Integrating climate change and small scale fisheries: Impact shocks and responses.(気候変動と小規模漁業の統合:そのインパクトと対応)ワークショップをスタンフォード大学Center for Ocean Solutions とウーロンゴン大学 Australian National Centre for Ocean Resources and Security (ANCORSオーストラリア国立海洋資源安全保障センター)とともに開催した。このワークショプは、6月7日から10日にかけ、アメリカのモントレーで開かれ、太平洋諸島国での小規模漁業の重要性と気候変動への適応戦略について考察した。