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海をイラスト化する:海洋生態系の複雑さを描くための過程

By Jenn Paul Glaser, Nereus Program Consulting Artist
このブログでは、日本財団ネレウスプログラムの美術コンサルタントとして携わった共同プロセスについて検証する。私は、我々が住む惑星の海洋と漁業の美しさと複雑さを讃える、17のイラストレーション製作を依頼された。最終的にこのアートワークシリーズは、ネレウスの指揮の下、スタッフ、ネレウス科学者の国際ネットワーク、経済学者、政策立案者が、18ヶ月間に渡り協力し、創作された。私は、世界中の6機関からの素晴らしい賢人たちと協力して取り組んだことを光栄に思う。私たちの目的は、最先端の研究を土台として、自然の概念を絵画的デジタルコラージュで産みだすことだった。作品の中には、少なくとも16の多様な海洋生態系の中で、合計約30種が描かれている。

プロセスvsプロダクト:科学者としての創造力の役割

By レベッカ・アッシュ (ネレウスシニアフェロー/プリンストン大学)

私の母は、油絵、アクリル、水彩、ペンとインクで芸術を創作する抽象画家である。私が海洋科学者になってから、科学者としての創造力の役割について、時折母と話し合う。芸術と科学は異なる方法により交差すると、芸術家や科学者が語っていることに気づくに至った。しかし、両者は、芸術と科学が創造されるプロセスを全面に押し出す傾向にある。ここでは、私はプロセスを誇張しすぎではないかと言いたい。

助成金をもらうことは服従を意味するのか?文化助成金と生態学的に持続可能な発展

By Lisa Maria Dellmuth, Senior Nereus Fellow

欧米の民主社会では、公共基準で芸術や文化財を供給するのが一般的である。この慣習により、多くの政治家たちが、芸術や文化を環境保護の基準を押し上げる政治的道具としてみなすようになっている。典型的な例として、芸術や文化に政府が関与していることにより、文化活動を行う際に生態学的に持続可能な開発に関して支持、主張すべきだと暗に要求されているのかどうかについてヨーロッパで現在討論されていることがあげられる。