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季節周期の変化について:Rebecca Aschがフェローシップを終了

春になって、植物の芽が地面を押し上げ、日中暖かくなり、日が長くなってくると、サーモンの稚魚が卵からかえり、泳ぎ、餌を食べ始める。このとき、稚魚は植物プランクトンを餌とし、植物プランクトンも繁殖しているべきである。しかし、気候変動の影響で温暖化が進み、サーモンのような多くの魚の稚魚がこれまでより早い時期に卵からかえってしまったり、逆に遅くかえったりしている。同様に植物プランクトンの繁殖にも同じ状況が起こっている。そのため、餌が繁殖する時期と稚魚が餌を必要とする時期が合わなくなってきているのだ。

本日の魚:なぜ水産物の旬は問題なのか

By Wilf Swartz(ネレウスプログラムマネージャー/リサーチアソシエイト)

季節ごとの食べ物を日本語では「旬」と言う。旬とは、ある特定の食べ物が、最も味の良い出盛り期のことである。現代社会では、多くの食べ物に「季節」を感じる事はあるが、残念ながら欧米では魚に季節を感じる事は少ない。「旬」を魚には感じる事が少ないのだ。いろいろな食べ物を旬の時期以外に味合うことができるが、 その食べ物から連想されることは変わらない。 いちごは初夏を、かぼちゃ、特にパンプキンパイや芽キャベツからは、落ち葉の音や七面鳥や感謝祭を連想する。そう、七面鳥には季節性があるのだ。中世には、寒い冬の夜に燃え盛る火の上でシカ肉が代わりに焼かれていたかもしれないが。言い切れないほどまだまだあるが、水産物は違う。ほとんどの水産物がなぜかその対象から外されているのだ。

Rebecca Asch気候変動と海の季節性にについての講義をする

気候変動によって、多くの生態系に早い春が訪れる傾向にある。 レベッカ・アッシュ(ネレウスフェロー、プリンストン大学)は、11月13日にアメリカのウェルズリーカレッジ、生物化学学部において「気候変動と海の季節性:季節のサイクルの変化はどのように海の食物連鎖に影響を与えているのか」という題で講義を行った。