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annual meeting

海、気候変動、社会的平等:環太平洋大学協会での基調講演

Yoshitaka Ota (ワシントン大学 /ネレウスプログラム・政策)は、6月25日から27日にかけてシドニー、ニューサウスウェールズ大学で開催された環太平洋大学協会(以下APRU )で基調講演を行った。APRUは、国際組織、政府、企業のために助言を与える機関であり、50の環太平洋大学の同盟である。またAPRUは、アジア太平洋地域の高等教育、研究、グローバルリーダーシップを具体化することを専門とする。

PICES25周年:功績を讃え、未来を想像するPICES年次会議

11月2日から13日にかけて、 North Pacific Marine Science Organization (PICES) 年次会議がアメリカ、サンディエゴで開催された。この会議では、これまでの25年を振り返り、同時に今後25年を予期することをテーマにPICES 25周年を祝した。沿岸生態系ストレス要因、海洋生物多様性の損失や変化、気候変動に対応した生産性や種分布の変化、将来の海洋生態系の見通しや予測の展開、海洋生態系や人類社会への気候変動による影響の考察を含むトピックが話し合われた。

海洋問題における分野横断的解決策:ネレウスプログラム年次総会

今日、そして未来に、海や漁業が直面する多くの問題を解決することは困難である。

例えば、ある一種類の魚を例にとってみても、その種の個体数、その種が生態系にどのように寄与しているのか(何を食べて、何に食べられるのか)、気候変動の影響をその生態系がいかに受けるのかを考察することが重要だ。それだけではなく、その魚を重要な食料源とし、生計を立てる源としている人々がいるか。法律によって誰がその魚の漁を許可され、またその法律は公平なのか。そしてその魚は、伝統的に、霊的に先住民の人々にとって重要であるのか。その魚は観光業のために重要なサンゴ礁に住んでいるのか。この質問は一見終わりがなく、パズルの各ピースに関するハイレベルな知識なくして回答することはできない。