熱波は、陸地だけでなく海でも起こっており、とりわけ北東太平洋では「The Blob」と呼ばれたり、2010年と2011年にはオーストラリアの西海岸で短期間の熱波が発生している。Thomas Frölicher (ネレウス同窓生)は、Zukunftsblog(持続可能性に関する事実と見解)内の記事 “Heatwaves in the ocean – a risk to ecosystems?”(海の熱波ー生態系へのリスク)で、これらの「海の2つの例外的な熱波」について概要を述べている。彼は、これらの熱波が海洋生物種や生態系に与える影響について説明している。
「世界の海の温暖化が進むにつれ、海の熱波がより頻繁に、そして激しさを増す可能性がある。観察とモデルシミュレーションにより、海洋酸性化や脱酸素化のような他の要因が、海洋生物や生態系に更なるストレスをかけていることも実証されている」とFrölicherは記述している。