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漁獲量の減少により、開発途上国で微量栄養素欠乏が引き起こされる恐れ

ハーバード大学のクリス・ゴールデン博士が筆頭著者であり、William Cheung(ネレウスディレクター・科学)が共著であるNature誌の論評は、漁獲量の減少により、世界の人口の10%以上が今後10年で栄養欠乏症に直面する可能性があることを指摘している。

分析では、亜鉛、鉄、ビタミンA、 DHA、omega-3といった脂肪酸のような微量栄養素を考察した。これらの欠乏により、乳幼児死亡率、発育遅延、認知障害、免疫反応の低下、その他影響のリスクが増加する可能性がある。 Global Expanded Nutrient Supply (GENus) と Sea Around Usからのデータによるこの分析では、もし漁獲量が減少した場合には、世界人口の11%が微量栄養素欠乏症になり、DHA、omega-3脂肪酸のような栄養素が海洋生物のみにあることを考慮すると、人口の19%、すなわち10億3900万人が欠乏の影響を受ける可能性があると研究者は概算した。

Image: "Fishermen" by David Orgel, CC BY-NC 2.0

熱帯地域の漁業に非常に頼っているほとんどの開発途上国で微量栄養素欠乏がみられることとなるだろう。 Image: “Fishermen” by David Orgel, CC BY-NC 2.0

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