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太平洋クロマグロは海を渡って移動する

太平洋クロマグロは危機にある。初期の資源量と比べ、2.6%まで資源が減少している。クロマグロは乱獲され、その資源減少は止まる所を知らない。この悲惨な状況を改善するために、その魚資源の適切な管理がますます重要になっているのだが、そのために必要な魚の生態や移動パターンの情報が限られているのが実情だ。

Science誌に掲載された論文“East not least for Pacific bluefin tuna”では、このマグロの分布に関する従来の科学的視点とは異なる立場から行った研究を発表した。

太平洋クロマグロは、美味な寿司ネタとして珍重されるが、その資源の適切な管理は不可欠であり、新しい研究に期待されている。 Image: “bluefin tuna” by Dennis Tang, CC BY-SA 2.0.

「安定同位体分析を使用した最近の結果によると、大多数の太平洋クロマグロは、西太平洋に戻ってくる前に2、3年間東太平洋で過ごす。以前は、少数のマグロのみ(15%以下)がこのようなパターンを持つと考えられていた。しかし、最近の考察では、より多くのマグロがこのパターンを踏襲することが示唆されている。つまり、この考察から、東部漁業が西太平洋クロマグロの保全により大きな役割を果たすことを意味する。」とこの研究の共著者Andre Boustany(モントレーベイ水族館/ネレウス研究責任者)は話す。

太平洋クロマグロの減少は、日本、台湾、韓国のような西太平洋の国々で、若い魚(0歳や1歳)及び産卵する成魚がターゲットに乱獲されていることが原因だ。太平洋クロマグロの資源量が回復することを望むなら、こういった漁業、特に若い魚をターゲットにした漁業は縮小されなければならない。しかし、新しい研究によると、漁業の保全は、稚魚をターゲットにもしている北アメリカの沖合、東太平洋での漁業も考察しなければならないと提案している。クロマグロが、産卵をする前に、西太平洋および東太平洋での漁場を通り抜けないといけないのなら、両岸の海での漁業圧力を知ることは、どれくらいのクロマグロが、いつ産卵するのに十分な年齢になるのかを算出するのに重要である。

マグロは広範囲で移動するため、論理的かつ政治的な管理政策を実施することが困難である。太平洋の両岸での資源保全の発展のためには、管理措置を調整するために、マグロのための二つの管理機関(全米熱帯マグロ類委員会と西部および中部太平洋漁業委員会)が必要であることを示している。それに加え、科学的漁業管理を実施する際には、基本的な移動パターンを考慮する必要性が強調される。

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