国連生物多様性会議が12月5日から14日にかけメキシコ、カンクンで開催され、ネレウスプログラムからPat Halpin (デューク大学/研究責任者)、Daniel Dunn (デューク大学/フェロー)、Gerald Singh (ブリティッシュコロンビア大学/フェロー)、Suzanne von der Porten (ブリティッシュコロンビア大学/リサーチアソシエイト) が参加し、発表を行った。COP13 の使命は、生物多様性条約の実施と愛知生物多様性目標の達成をはかるための戦略的な行動を起こすことである。
今年度の会議では、持続可能な開発目標、気候行動、食糧安全保障、その他の人間開発目標のため、特に農業、漁業、林業、観光などの関連セクターの生物多様性を主流化することに焦点を当てた。ネレウスプログラムの研究者たちは、専門家のワークショップや起草グループに参加したり、サイドイベントで発表したりした。
先住民と地域社会セッション
12月8日、Suzanne von der Porten とGerald Singh は、 Rio Conventions Pavilionにて“Sustainable Fishing and Protection of Marine and Coastal Habitats” というセッションにおいてプレゼンテーションを行った。地元の人々による持続可能な資源利用戦略と地方自治体と各国政府との関係をテーマに議論が行われた。Suzanneの発表によってネレウスの研究が人々によく伝わった。「私たちの研究に多くの人が興味を示してくれた。また、ネレウスの研究に興味を持った地域社会の代表者から国際組織の人までが、個人的に話をしに来てくれた。」とGeraldは振り返る。
生態学的または生物学的に重要な分野のサイドイベント
12月12日、Daniel DunnはGlobal Ocean Biodiversity Initiative (GOBI)との研究を議論するサイドイベント“Enhancing EBSA Scientific Methodologies and Approaches: The Global Ocean Biodiversity Initiative contribution”で共同発表した。目立ったイニシアチブは、国の管轄地域外の生物多様性に関する準備委員会、渡り鳥に関する条約、IUCN海洋哺乳動物対策委員会であった。
ネレウスプログラムは、6月5日から9日にかけてニューヨークで開催される UN Ocean Conferenceでのサイドイベントに参加する予定である。