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食卓に並ぶクラゲ〜クラゲ漁はクラゲ大量発生への解決策となるか〜

柔らかくゼラチン質の体を持つクラゲは、一見無害の生物のように思われるかもしれないが、クラゲの大量発生は、人間の活動に有害な影響が引き起こすされる可能性がある。発電装置が目詰まりを起こしたり、養殖場の魚が大量死したり、魚網が破れたり、10トン漁船さえも沈めてしまったりする、様々な被害がすでに世界各地で起こっているのだ。そして、最近では、クラゲが、気候変動、または乱獲や富栄養化、沿岸開発のような人間活動により大量発生が引き起こされているとの分析が発表されている。

世界の海のクロマグロの現状と未来-Bluefin Futures Symposium

1月18日から20日にかけての3日間、世界の海に生息する3種のクロマグロの保護と管理に関して第一線で活躍する専門家たちが、カリフォルニア州モントレーに100人以上集まり、Bluefin Futures Symposiumに参加した。科学、政策の分野、また企業からの研究者、そして保全リーダーたちが初めて国際的に集結し、現在の資源状況、研究の成果、管理体制の曖昧さというような、これら海の捕食者を漁獲するために、未来の持続可能性を保証する鍵を握るテーマについて議論した。

COP21:すべての魚はどこにいってしまったのか。気候変動が どのように海洋種を移動させているのか。

気候変動は、世界中の温度に影響しているだろう。しかし、すぐに明らかにならないだろうことは、気候変動が海の温度に影響を与えるだろうということだ。二酸化炭素排出量の相場がもし変わらなければ、平均海面温度は今世紀末までに2〜3.5度上昇することが予想されている。大したことのない温度差のように思われるが、多くの面で海に影響を与え、今日の海とは大分異なる様相となるだろう。

我々は、気候変動に適応しようとしているのか、それともただ身を委ねようとしているのか?

by Andrés M. Cisneros-Montemayor

自然、環境、保護についての指標となる本、A Sand County Almanacの中から、環境の変化に関する逸話を紹介しよう。

「私は、ガスという名の鳥猟犬を飼っていた。ガスはキジを見つけられないと、カオグロクイナ・レールやマキバドリを捕まえようと躍起になった。この不本意な代替物に対する情熱は、本物を見つけられなかった失敗を隠し、ガスの内面的な欲求不満を和らげた。」 – Aldo Leopold (1949)

William Cheung とGabriel Reygondeau、 Ocean and Climate Platform’s Scientific Notesに The Southern Oceanが掲載される

ウィリアム・チュン(ネレウスプログラムディレクター/科学)とガブリエル・レイゴンドー(ネレウスフェロー/UBC)の共著、The Southern Oceanの一章が、Ocean and Climate Platform’s Scientific Notesに掲載された。 Ocean and Climate Platform(海洋と気候のプラットフォーム)とは、ユネスコの支持を受けるNGO団体と研究機関の連合体である。

専門家に聞く:COP21と海、漁業、社会(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)

11月20日から12月1日にかけ、195カ国以上から国のトップがパリに集い、地球の未来について議論する。では、海は、議題にあがるのだろうか。

COP(Conference of Parties=締約国会議) 21とは、気候変動枠組み条約第21回締約国会議である。コペンハーゲンで開催されたCOP15以来、最も重要な気候変動に関するイベントだとして謳われてきた。 そのCOP15では、コペンハーゲン合意(失敗だったという見方が大勢をしめる政治協定)が留意された。そこで、太田義孝博士(ネレウスプログラムディレクター/政策担当)とウィリアム・チュン博士(ネレウスプログラムディレクター/科学担当)が、これらの交渉は成功するか否か、世界の海の未来のために何が問題となっているのか、また、気候変動の影響を軽減するために何をすべきかを討議した。

ネレウスメンバーのエコパスモデリングアプローチ(Ecopath with Ecosim)についての論文が掲載される

Mathieu Colléter(ネレウスフェロー/UBC) Audrey Valls(ジュニアリサーチフェロー/UBC/2011−2014)とDaniel Pauly(ネレウスステアリングコミッティ委員長/アドバイザリーパネル)の論文、“Global overview of the applications of the Ecopath with Ecosim modeling approach using the EcoBase models repository” が Ecological Modellingに掲載される。

専門家に聞く:今年のエルニーニョは海と漁業にどのように影響するの か?

ゴジラ。ブルースリー。今年のエルニーニョは史上最大規模の恐れがあるとして、エルニーニョに名付けられる名前がその予想される勢いを形容している。しかし、エルニーニョとは何なのか、海や漁業に何の影響があるのか。

ライアン・リカゼウスキー(南カリフォルニア大学助教授、元ネレウスプログラムフェロー)は、過去や将来の気候変動性や気候変動における生態系の反応と漁業生産についての研究を進めており、過去のエルニーニョの影響についての論文を発表している。ここでは、エルニーニョの基本や、次に来ると予想される。

ウィリアム・チュン 、中国厦門湾の食物網と漁業に関する論文が掲載される。

ウィリアム・チュン(ネレウスプログラムディレクター科学担当、研究責任者)中国海洋地域に関する二つの論文が掲載された。これらは、漁業が海の食物連鎖段階と構造に与える影響についての考察を含んでいる。

Impacts of fishing on the marine mean trophic level in Chinese marine area” は、Acta Ecologica Sinica に掲載された。