生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(以下IPBES)は、Methodological Assessment of Scenarios and Models of Biodiversity and Ecosystem Services(生物多様性と生態系サービスのシナリオとモデルの方法論的アセスメント)を発表し、William Cheung (ネレウスディレクター・科学)は、統括執筆者を務め、また第5章「自然の恩恵を人間が受けるために生物多様性における変化の影響に関するモデル分析」を共著した。この章では、IPBES アセスメントやその他利用者のための生態系サービスモデルやモデリングアプローチの近年の状態を説明し、政策や意思決定の文脈中で生態系サービスのモデリングへの異なるアプローチ法の利点と弱点を説明した。
この報告書では、政策立案者、資金提供機関、科学機関向けに、環境アセスメントや政策のシナリオやモデルの利用についての手引きを提供し、特定のシナリオやモデルの利点と限界を調査し、今後のシナリオやモデルの厳正さや有用性をどのように改善するかを検証した。これは、2016年にクアラルンプールで開催されたIBPES本会議第4セッションで承認された。
IPBESは、世界の生物多様性と生態系サービスの現状と将来についての方針を周知するための主要な国際的イニシアチブである。