Languages

ニュース

コガシラネズミイルカを捕獲!種の存続の可能性は?

VaquitaCPR 保全プロジェクトの科学者らが、最近メキシコ、カリフォルニア湾で、生きたコガシラネズミイルカを捕獲した。コガシラネズミイルカは、世界で最小の海洋哺乳類で、絶滅の危機にあるとされる。捕獲したコガシラネズミイルカは、生後6か月の子供だったのですぐに海に返された。

Andrés Cisneros-Montemayor(ネレウスプログラムマネージャー/リサーチアソシエイト)は、コガシラネズミイルカと種の生存に影響する漁業についての研究を行っている。ここでは、発見されたコガシラネズミイルカについての質問に答えている。

コガシラネズミイルカはこれまでに飼育されたことがあるのか?
ーコガシラネズミイルカは、これまでに飼育されたことはない。事実、捕獲し生きたまま観察されたのは今回が初めてである。

生きたまま捕獲したコガシラネズミイルカを抱える VaquitaCPR保全プロジェクトの科学者

イルカがコガシラネズミイルカを見つけたのか?
ーイルカが関わったかどうかは定かではない。数人に尋ねてみたが本当のことはわかっていない。しかし、これは単一投資(1億ドル)としては最大の試みであり、多くの人が携わり、聴取装置を備え、そして訓練された米国海軍のイルカの存在があったのは事実である。

そのまま捕獲しておくべきだったか、リリースすべきだったか?
ーこの取り組みの目標は、野生の個体群を維持する保全が完全に失敗したと仮定し、標本を捕獲し続けることである。30頭がどうにか生き延びている。しかし、捕獲したコガシラネズミイルカは子供で健康だったため、母親を探せるようにリリースするのがベストだっただろう。彼らは 同じ方法でさらに捕獲できると考えているのだろう。

この種の存続の可能性はどのくらいあるのか?
ー捕獲されて正常に繁殖することができる種かどうかによって異なる。漁業の混獲と生息地の劣化により(気候がどんな役割を果たし始めるかは不明であり)野生での繁殖はほぼ不可能だろう。しかし、コガシラネズミイルカを捕獲し、飼育するのに成功したら、繁殖させるられるかどうかが最重要である。さもないと、絶滅は避けられないのだ。

「コガシラネズミイルカの差し迫る絶滅危惧は漁業の問題だけではなく、社会的生態学的問題でもある」についてもっと読む

Comments