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Patrick Halpin

国家管轄権外地域での海洋生物多様性についての第二回準備委員会が開催される

8月26日〜9月9日にかけ、国家管轄権を超えた地域での海洋生物多様性についての第二回準備委員会がニューヨークで開催された。
15日間に渡って開催されたこの会議では、法律文書を作成することを目的とした国連の2015年決議に従い、国家管轄権外における生物多様性の保全と持続可能な利用のため、国際的拘束力のある文書に含まれる要素に基づいた国連総会への提言を作成した。

国際海洋保護区会議 (IMCC4)

国際海洋保護区会議(IMCC) がカナダのニューファンドランド島、セントジョーンズにて7月30日〜8月3日に開催された。この会議には、「今後の海洋保護科学と政策への新しく強力なツールを開発する」ために海洋保護の専門家と学生を結集した。「海洋科学は重要な意味を持つ」をテーマに、今年の会議では、政策立案者や利害関係者に影響を与えるための戦略に対処し、海洋食料安全保障、海洋科学技術、海洋政策など、興味のあるいくつかのトピックに分割した議論が展開された。

気候変動の下で温度を基準として対象を絞った複数種の漁業について

Daniel Dunn(デューク大学/ネレウスフェロー)と Patrick Halpin(デューク大学/研究責任者)による論文“Temperature-based targeting in a multispecies fishery under climate change” が、最近Fisheries Oceanographyに掲載された。この研究では、アメリカ北東部での春と秋の海底の温度が、ツノザメ、シルバーヘイク、ガンギエイのようなニシマダラと互いに影響し合う他種魚と比べ、ニシマダラの分布に影響しているかどうかを考察した。研究した種の38%〜54%が春にはタラと離れるのだが、秋に離れるのはたったの17%であることがわかった。

アメリカ北西大西洋におけるマグロやカジキの理想の漁業条件を調査

Andre Boustany(デューク大学/ネレウス同窓生)とPatrick Halpin (デューク大学/研究責任者)による研究 “Tuna and swordfish catch in the U.S. northwest Atlantic longline fishery in relation to mesoscale eddies”が、Fisheries Oceanographyに掲載された。この研究では、海流の種類の一つである中規模渦、海面温度、漁に使用された道具など、異なる条件下での影響を考察した。

ダイナミックオーシャンマネージメントは、混獲を減少させることができる

ダイナミックオーシャンマネージメント(以下DOM)は、自然の海や海の利用者にリアルタイムで反応して、変化をもたらしている。そして、漁師の費用負担なしで、漁獲対象の種ではない魚種を意図せずに捕獲してしまう混獲を減らすことが出来るということが分かった。