植物プランクトンから巨大マグロまで:気候変動が海の生態系のエネルギーの流れに及ぼす影響
植物プランクトンは、ほとんど全ての海洋生物にエネルギーを供給する根幹を為す。植物プランクトンの量により、その海域で捕獲できる魚の生息量を予測できそうに思うかもしれない。しかし、ネレウスプログラムの研究者による新しい研究では、この関係はそれほど単純ではないことを示している。
植物プランクトンは、ほとんど全ての海洋生物にエネルギーを供給する根幹を為す。植物プランクトンの量により、その海域で捕獲できる魚の生息量を予測できそうに思うかもしれない。しかし、ネレウスプログラムの研究者による新しい研究では、この関係はそれほど単純ではないことを示している。
By Rebecca Asch(プリンストン大学/シニアネレウスフェロー)
海洋炭素と生物地球化学(以下OCB) サマーワークショップは、海の炭素循環と栄養素の循環についての研究を率いる研究者たちが、その分野での発展を議論し、共同で新たな研究の取り組みを計画するために集まる科学会議である。今年は、アメリカ、マサチューセッツにあるウッズホール海洋研究所で7月25日〜28日に開催された。
ウィリアム・チュン(ネレウスプログラムディレクター/科学)は、9月15〜18日にかけてブラジル国立宇宙研究所(INPE)で開催された 気候変動に関する政府間パネル (IPCC) にて、ネレウスプログラムの研究” Regional Climate Projections and their Use in Impacts and Risk Analysis Studies ”に関する発表を行った。
日本財団(The Nippon Foundation – NF)は、ブリティッシュコロンビア大学(University of British Columbia – UBC)と9年間、15億円規模で共同プログラム「NF-UBC ネレウス–未来の海を考える」をしている。このプログラムは、グローバルスケールで魚の資源と海の未来を予測し、その問題解決に寄与することを目的とした世界で唯一の総合的な海洋プログラム である。