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食糧保全と持続可能性の間で

by Muhammed Oyinlola, Nereus Fellow

私たちは、どこへ行こうが無意識のうちに「私はここにいたのよ」と言いたげになんらかの痕跡を残している。カフェのマグカップに残した指紋、スーパーマーケットでかわす笑顔、仕事場では同僚にアドバイスしてみたり、はたまた他人の問題に首を突っ込み解決しようとしてみたり。(ここでは良い部分に注目しよう。)しかし、私たちは意識的に、また無意識のうちになんらかの問題を作り出している。一つ確かなこと。それは、良くも悪くも我々は確実に自分たちの一部を後に残しているということである。

ウィリアム・チュン 、中国厦門湾の食物網と漁業に関する論文が掲載される。

ウィリアム・チュン(ネレウスプログラムディレクター科学担当、研究責任者)中国海洋地域に関する二つの論文が掲載された。これらは、漁業が海の食物連鎖段階と構造に与える影響についての考察を含んでいる。

Impacts of fishing on the marine mean trophic level in Chinese marine area” は、Acta Ecologica Sinica に掲載された。

Daniel Dunnの海洋前線とシーマウントの生産性に関する論文がFish and Fisheriesに掲載

ダニエル・ダン(デューク大学 Marine Geospatial Ecology Lab、ネレウスリサーチフェロー)の環境条件と海洋前線がどのように海面下の山、海山の生産性を促進するかについての論文、“A perspective on the importance of oceanic fronts in promoting aggregation of visitors to seamounts” (PDF) がFish and Fisheriesに掲載された。

ウィリアム・チュンが生物多様性及び生態系サービスに関する政府間プ ラットフォーム (IPBES)の Third Author Meetingに出席。

ウィリアム・チュン博士(ネレウスプログラム共同統括/研究代表者)は、7月27日から31日にかけて北京で開催された、 生物多様性及び生態系サービスに関する政府間プラットフォーム (IPBES)のThird Author Meetingに出席した。彼は、IPBESアセスメントの 統括執筆責任者であり、 生物多様性と生態系サービスの政策ツールとしてのシナリオ分析と方法論としてのモデリング手法の解説を担当する。

ウィリアム・チュンの気候変動による魚の回遊 に関する論文がScienceに掲載

研究者が集まる国際チームが、二通りの気候変動のシナリオから予想される未来の海を比較した。一方のシナリオは、2100年までの気温の上昇を2℃以内に抑えるというコペンハーゲン合意によるもの。もう一方は、これまでのアプローチ通り気温が5℃上昇するというもの。研究者は、もしこのまま温暖化が抑制されなければ、気温の上昇を抑制したシナリオより 65%早い 段階で、魚は現在の生息域から移動してしまう、つまり生物多様性や生態系の機能に変化をきたす結果となる、と述べている

ネレウスプログラムレポート: 海の未来を予測する: 気候変動、 海、 魚資源

日本財団(The Nippon Foundation – NF)は、ブリティッシュコロンビア大学(University of British Columbia – UBC)と9年間、15億円規模で共同プログラム「NF-UBC ネレウス–未来の海を考える」をしている。このプログラムは、グローバルスケールで魚の資源と海の未来を予測し、その問題解決に寄与することを目的とした世界で唯一の総合的な海洋プログラム である。

ネレウスブログ2:レベッカ・アシュは、「気候変動は季節や魚に影響を及ぼしている」と考える。

ネレウスプログラムの太田です。
冬が年の半分を占めるバンクーバーもここひと月ほどで一気に夏めいてきました(春を飛ばしています)。

先々週にネレウスの年次大会が開催され、30人の若手研究員と教授陣が世界中から参加しました。

誰もがフリーに議論を交わせる場所であることがこの年次大会のモットーであり、分野横断研究の最重要な空間設定だと思っています。