北太平洋海洋科学機構 (以下PICES) は、3月6日から11日にかけカナダ、ビクトリアで小型浮魚の 生態に影響する要因の動向に関する国際シンポジウムを主催した。PICESとは、北太平洋海とその周辺地域での共同研究を促進するために結成された政府間科学組織である。
2017年のシンポジウムの主な焦点は、ニシン、カペリン、アンチョビ、イワシ、サバのような種を含む小型浮魚類についてであった。小型浮魚類は、世界漁獲のおよそ25%を占めており、多くの沿岸社会の社会経済的福祉にとても重要である。シンポジウムのセッションは、 本水産資源への気候及び漁業圧力のような影響に対処するための管理フレームワークを構築するための国際協力の活性化に貢献した。
Rebecca Asch (イーストカロライナ大学/ネレウス同窓生)、Ryan Rykaczewski(サウスカロライナ大学)、 Rashid Sumaila (OceanCanadaディレクター/ネレウスリサーチアソシエイト(名誉学位))がこのシンポジウムでプレゼンテーションを行った。
3月6日、Aschは、南カリフォルニア海流生態系での自身の研究から、種の分布モデルの信頼性をテストした研究に関して発表した。3月7日、 Sumailaは、遠洋漁業の社会経済的側面についての議長を務め、バイオ経済モデリングを通じて決定された遠洋漁業への助成金の効果について発表した。3月8日、Rykaczewski は、分布移動の環境要因に焦点を当てた総会で講演を行った。彼は、湧昇流や東部境界流でのアンチョビやイワシの食糧であるプランクトンに気候変化がいかに影響を与えているかについて話した。
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