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北アメリカ漁業経済学者協会フォーラム

Andrés Cisneros-Montemayor (ブリティッシュコロンビア大学リサーチアソシエイト/ネレウスプログラムマネージャー)は、メキシコ、ラパスで3月21日から24日にかけて開催されたNorth American Association of Fisheries Economists Forum(北アメリカ漁業経済学者協会フォーラム)でプレゼンテーションを行った。

国家管轄権外区域の海洋生物多様性(BBNJ) PrepCom3 サイドイベント

ネレウスプログラムは、3月27日から4月7日にかけ、ニューヨークの国連本部で開催された国家管轄権外区域の海洋生物多様性に関する第3回準備委員会会議でサイドイベントを開催した。本準備委員会は、国連海洋法条約に基づく公海の保護について、法的拘束力のある文書を作成する過程で国連総会へ勧告するために設立されており、公海の管理に関する様々な議論が交わされている。今回、ネレウスプログラムでは、デューク大学フェローのダニエル・ダンが中心となり「隣接:法的判例、生態学的なつながり、そして伝統的知識が、いかに海における近接(公海と沿岸の関係性)に対する私たちの理解を広げるのか 」と題したサイドイベントを4月4日にニューヨークの国連本部にて開催した。

海洋野生生物の管理:海における動物群絶滅について (Green College Seminar)

3月16日、ネレウスプログラムは、Douglas McCauley(カリフォルニア大学サンタバーバラ校助教授)をゲストスピーカーに迎え 2016/2017 UBC Green College Seminar シリーズの最終講義を行った。“Managing Marine Wildlife: The Extinction of Fauna in the Ocean” と題した講演では、陸上と海洋の絶滅の違いについて考察した。

2017年PICES国際シンポジウム:イワシ等の小型浮魚類の生態に影響する気候変化等の要因の動向

北太平洋海洋科学機構 (以下PICES) は、3月6日から11日にかけカナダ、ビクトリアで小型浮魚の 生態に影響する要因の動向に関する国際シンポジウムを主催した。PICESとは、北太平洋海とその周辺地域での共同研究を促進するために結成された政府間科学組織である。

アブダビ・グローバル環境データイニシアチブ (AGEDI)気候変動についての地域シンポジウム

William Cheung(ブリティッシュコロンビア大学/ネレウスプログラムディレクター・科学)は、3月14日から16日にかけ、アラブ首長国連邦のアブダビでアブダビ・グローバル環境データイニシアチブ (AGEDI)が主催した気候変動についての地域シンポジウムで講演した。Daniel Pauly (ブリティッシュコロンビア大学/ネレウス運営委員長)は、遠隔で参加した。Cheungは、海洋生物多様性と気候変動の関係についての発表を行った。

2017年先進陸水海洋学会(ASLO)海洋科学会議

Gabriel Reygondeau (ブリティッシュコロンビア大学/ネレウスプログラムフェロー)は、淡水と海洋システムの様々な側面を調査する研究者間での情報交換を促す目的で開催された会議で発表を行った。この会議では、淡水生化学から管理、衛生使用からDNAとゲノミクスまで、海洋科学の全てを網羅した。同時に、細菌、ウイルス、プランクトン、魚類、哺乳類などの各栄養段階の種、および全ての新しいモデルが考察された。

マングローブ、漁業、コミュニティーの暮らし:インドネシアでのフィールドワークについて

海水に広範囲に根を広げ生育するマングローブは、人間および海洋生態系に多くの「サービス」を提供している。マングローブ林は、炭素を保存し、大気から炭素を引き出し、沿岸域の侵食を防ぐ。また、マングローブ林は、多くの重要な漁業に含まれる海洋種の重要な食糧源、隠れ場となっており、世界の熱帯地域と温帯地域の150,000km²の海岸線を覆っている。Rachel Seary(Cambridge/UNEP-WCMC/ネレウスフェロー)は、マングローブによる地域社会とその周辺の漁業への直接的利益、また沿岸漁業生産性への間接的利益の両方を理解するための調査を、インドネシア、バリにおいて現在実施している。

国連海洋会議事前会合でのサイドイベント

2月15日と16日、国連総会は6月に開催される国連海洋会議のための事前会合をニューヨークで開催した。この会議の目的は、持続可能な開発目標(以下SDG)14:持続可能な開発のために海洋、海洋資源の保全と持続可能な利用、の実施を支援することである。

西アフリカの漁業、気候変動、養殖:世界銀行と西アフリカ地域漁業委員会ワークショップ

西アフリカは、気候変動に最も脆弱な地域となる可能性がある。この地域では、生計をたてたり、重要な食糧源を確保するために漁業に依存するところが大きい。現在、西アフリカの海洋資源は、乱獲や気候変動(気候変動に起因する海の温暖化により、その海域の魚資源がより冷たい海へ移動する)に脅かされている。ネレウスプログラムの研究によると、二酸化炭素排出量が現在のレベルで推移する場合、この地域では漁業関連の雇用は50%減少し、年間総損失は3億1,100万ドルになると見込まれている。