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アークティック・フロンティア国際会議

Richard Caddell (ユトレヒト大学ネレウスフェロー)とDaniel Pauly(ブリティッシュコロンビア大学/ネレウス運営委員長)は、1月22日から27日にかけノルウェー、トロムソで開催された アークティック・フロンティア国際会議に出席した。この会議には、学術、政府、ビジネスからの代表が1400人以上集まり、北極圏の持続可能な開発に関する課題について議論した。

Caddell は、政策立案と法律のリスク管理に関するセッションで “Precautionary Management and the Regulation of Future Fisheries”という題で発表した。

要約:
気候変動とそれに関連する過程が海洋生態系に及ぼすとされる影響により、現在の商業漁業への負荷は増大しており、将来の漁業努力の要素を、新たな地理的領域、対象魚種および漁業技術などに置き換える可能性がますます高まっている。それにもかかわらず、新たな漁業機会の追求に関する明確な法的義務はあまり考えられていない。新しい試験的な漁業が熟考されている排他的経済水域内外の資源や高度回遊魚資源の予防的管理の項目の中にある、1995年に制定された国連魚資源協定6条では、長期的に持続可能な資源における漁業の影響を評価するために、十分なデータの収集を促進する慎重な保全措置を義務付けている。それが適切であれば、漁業の段階的発展や商業利用への最終的な移行を可能にするために、保全及び管理措置が導入されるかもしれない。これらの義務はいくつかの地域機関によって実施されているが、この暫定段階では新しい試験的な漁業の規制がほとんど査定されていない。その保全、管理措置により、特に南極海洋生物資源保全委員会(CCAMLR)の先駆的な発展に関しては、北極漁業の新しい暫定的管理原則を念入りに作成することを目的として、他の機関内での試験的漁業を規制するための方針及び手順を継続的に見直すのと並行して、新しい試験的漁業に関する現行の国際法と慣行を照合し評価することができる。

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