11月2日から13日にかけて、 North Pacific Marine Science Organization (PICES) 年次会議がアメリカ、サンディエゴで開催された。この会議では、これまでの25年を振り返り、同時に今後25年を予期することをテーマにPICES 25周年を祝した。沿岸生態系ストレス要因、海洋生物多様性の損失や変化、気候変動に対応した生産性や種分布の変化、将来の海洋生態系の見通しや予測の展開、海洋生態系や人類社会への気候変動による影響の考察を含むトピックが話し合われた。
Ryan Rykaczewski(サウスカロライナ大学ネレウス同窓生)が“Projecting ecosystem consequences of climate variability and change: Aspirations for the next 25 years of PICES”について基調講演を行い、“Wind stress, stratification, and source waters: How will eastern boundary current upwelling processes respond to climate change?”という題目の発表を行った。
Charles Stock(NOAA/主任研究員)は、“Trophodynamic drivers of global fisheries catch” 、Kelly Kearney(ネレウス同窓生)は、“A comparison of Bering Sea ecosystem energy pathways in warm versus cold years”という題で発表した。
Colleen Petrik(プリンストン大学/ネレウスフェロー)は、 “The Response of Fisheries Production to Natural and Anthropogenic Forcing: Past, Present and Future”という題で出席者全員に向けた講演を行った。この講演では、飼料魚、大型深海魚、大型底生魚の未熟段階と成熟段階、ならびにバイオマスの予備調査結果を(1)元来の非人為的歴史的に強制されたもの(人為起源の二酸化炭素や漁業は含まない)(2)漁業を含んだ歴史的気候(3)漁業を含まない歴史的気候(4)予期された通常の気候や漁業、という4つのシミュレーション下で表したメカニズムモデルについて発表した。
Tyler Eddy(ブリティッシュコロンビア大学/リサーチアソシエイト)はネレウスプログラムと FISH-MIPを代表してICES/PICES SICCMEのグループワークショプに参加した。