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Archives for 9月 2016

9月 2016

国際自然保護連合(IUCN)世界自然保護会議

国際自然保護連合(以下IUCN)世界自然保護会議が、9月1日〜5日にかけ、ハワイ・ホノルルで開催された。世界自然保護年次会議には、「conserving the environment and harnessing the solutions nature offers to global challenges」を目標に掲げ、関係者、各組織のリーダー、政界からの政策立案者、市民組織、先住民グループ、ビジネス、学者など何千もの人々が集結した。

国家管轄権外地域での海洋生物多様性についての第二回準備委員会が開催される

8月26日〜9月9日にかけ、国家管轄権を超えた地域での海洋生物多様性についての第二回準備委員会がニューヨークで開催された。
15日間に渡って開催されたこの会議では、法律文書を作成することを目的とした国連の2015年決議に従い、国家管轄権外における生物多様性の保全と持続可能な利用のため、国際的拘束力のある文書に含まれる要素に基づいた国連総会への提言を作成した。

南シナ海の不安定さ:生態系における課題と国際政治に関わる複雑な現状

近年、海の国際紛争における最も重要な課題であり、さらに論争が激しさを増す問題として、南シナ海での海洋領土を超える法的請求が挙げられる。 1982年制定の海洋法(UNCLOS)では、沿岸から海洋空間の200海里までの主権利と管轄権を付与する、排他的経済水域(EEZ)を請求する権利があるとしている。しかし、南シナ海では、海域内の南側に位置する小さな島や岩礁に対する一連の歴史的主張により、排他的経済水域の枠組みが複雑になっている。

この政策概要は、国家管轄権を超えた海域(ABNJ)シリーズにおける、ネレウスプログラムの科学と技術の概要の一部である。

この政策概要は、国家管轄権を超えた海域(ABNJ)シリーズにおける、ネレウスプログラムの科学と技術の概要の一部である。この概要は、カナダ、ニューファンドランド島、セントジョーンズで2016年7月〜8月に開催された第4回国際海洋保全会議の前に開かれたワークショップにて作成され、8月26日〜9月9日に国連で開催された、国家管轄権を超えた生物多様性準備委員会の第2回会議ために準備されたものである。

ネレウス今週のニュース

Scientific Reports に掲載された研究によると、2050年までに漁業に年間100億の損失が起こりうることことが分かった。Vicky Lam(ネレウス同窓生)、William Cheung,(ネレウスプログラムディレクター・科学)、Rashid Sumaila(OceanCanadaディレクター)、Gabriel Reygondeau(ネレウスフェロー)によって執筆された。この研究は、以下のメディアで紹介された。

気候変動による漁業の損失が、2050年までに年間100億ドルに及ぶ可能性

気候変動が現在の速度で進んだ場合、世界の漁業は2050年までに、およそ年間100億ドルの損失を被る可能性がある。それにより、漁業を食料源や生活収入の糧としている国々では、さらなる影響を受けるだろうことを指摘した日本財団ネレウスプログラムの研究論文がScientific Reportsに発表された。

IUCN 地球温暖化に関する報告書

Explaining Ocean Warming は、国際自然保護連合( IUCN )が海洋生物、生態系、商品やサービスへの温暖化による影響を考察した包括的な報告書である。この報告書は、12カ国、80人の科学者達によってまとめられ、9月1日〜10日にハワイで開催された IUCN世界自然保護会議において発表された。ネレウスプログラムの研究はこの報告書の二章に寄稿された。